top of page

​受験対策:試験対策

※こちらに載せている内容は経験談です。あくまで一例として、ご参照ください。

​■社会人

 入試説明会で薦められた文献は全て目を通し、それ以外にも、担当教授や自分の研究分野に関わる本は可能な限り読み進めて、試験の時に聞かれたら何かしら答えられるようにしました。大学のHPから過去問題が見られるので、全て自分で解いてみて、全体的な傾向や今年度の試験に出そうなところを予想しました。日本語教育に関する基本的な用語と、自分の分野に強く関係する用語は必ず書けるように把握しておきました。過去に受験した日本語教育能力検定試験の用語集も、忘れている言葉を思い出すために活用しました。ちょうど去年はお茶大の外国人研究生が自主的に行っている勉強会があると聞いたので、週に1回参加しました。仕事が忙しかったため欠席することが多く、自主課題にも十分に取り組むことができませんでしたが、できる限り参加して話を聞くだけでもとても勉強になりました。平日は毎日仕事がありましたが、試験1か月前からは早く起きて職場近くのカフェで毎日1時間勉強していました。

​■留学生

 8月頃から日本語教育に関する専門書を読み始めました。最初は適当な日本語教育の概説書を一冊選んで、日本語教育の基礎を勉強しました。また、先輩たちのホームページには、参考文献のリストが載せられており、そのリストを参考にして、『日本語教育に生かす第二言語習得研究』(迫田久美子著)の本を精読しました。入試問題には専門用語の説明問題があるので、基本の専門用語も暗記しました。その後、大学院進学説明会でもらえる参考文献のリストを参考にし、各分野から一、二冊の本を選んで、勉強しました。ここでお勧めなのは、お茶大の佐々木先生編著の『ベーシック日本語教育』という本です。かなり読みやすい日本語教育の入門書です。そして、森山先生の認知言語学にも関心があったので、森山先生の『わかる!!日本語教師のための応用認知言語学』も読んで勉強をしました。他の分野の問題も出されるので、リストを参考にし、各分野の知識を身につけたほうがいいと思います。

​■外部

 外部入試は、様々な経歴の人が受験するので一概には言えませんが、私がお茶大を受験しようと決心した2015年の夏には、まずコースのHPに載っている過去問3年分を見ました。この時点では、自分の知識が過去問を解けるようなレベルには達していなかったので、試験の構成と内容を把握するだけにしました。

その後、第二言語習得についての概説書や、先生の専門分野についての書籍などを何度も読んで、自分の言葉でまとめ続けました。新しい知識を自分の中に取り込んでいくのはとても大変な作業でしたが、徐々に過去問も解けるようになっていきました。余裕はありませんでしたが、しっかりと範囲をカバーすることができました。

英語の試験については、大学院の先輩のアドバイスを参考にして、大学入試の2次試験対策問題集やTOEFLなどの参考書を購入し、英文を訳す練習をしました。第二言語習得について勉強を中心に行ったので、英語の勉強にはあまり力を入れませんでした。

当日の試験は、午前中に英語の試験、午後にコースごとの試験でした。昼食をとりながら、今まで書いたノートを見直しました。とても緊張しましたが、今までの自分の頑張りを心の支えにして試験に臨みました。

■内部

 私の試験対策は短期間に無理矢理行ったため、正直あまり他の方にはおすすめできません。結果的には合格を頂いてなんとか院生になれましたが、たくさんの反省があります。ぜひ反面教師にして頂ければと思います。なんといっても卒論執筆が見積もり以上に時間がかかったことが原因でした。締め切りは年末で、卒論を提出した後から本気を出して頑張ろうと思っていましたが、それも浅はかでした。というのも私が在籍していた英語圏言語文化コースは、1月もスペルチェックや直しなどがあり、極めつけに準備が必要な口頭試問は院試の三日前に行われました。これにより年始からは卒論・食事・睡眠以外は兎に角勉強せざるを得なくなり、精神的にも体力的にもかなり追い込まれました。

 そんな追い込まれた私が行った専門教科の対策は、まず試験で解答する分野を絞ったことです。5分野のうち3分野を解答すれば良い、と考え勉強しました。具体的にはその先生の著書や参考図書を読み込み、自分の言葉でノートにまとめました。また、重要だと思われる単語を単語カードに書き出し、めくってはノートに解答を書く、というものを試験直前まで繰り返していました。外国語試験に関しては、普段の卒論で十分英語に触れていたため、時間がないのもあり、これといって対策はしませんでした。

外部
社会人
留学生

​■元研究生

  • 専門試験

先生方の専門分野に関する本、授業の資料の中からいくつか選んで読みました。後期の初めごろは他の研究生と一緒に、ゼミごとの専門用語をリストアップし、基本的な理論や概念などをまとめる勉強会を開きました。また、本を読む時に、一回目はざっくり読み、重要な内容をメモしました。二回目は精読でした。様々な理論の概念、日本語教育との関係を深く理解することが大事です。きちんと内容を理解してから、自分の言葉でまとめました。 そして、過去問題を参考に予想問題を出し合いました。小問題は専門用語を短文で説明する工夫をしました。記述問題は過去問題や予想問題を何度も書き直しました。試験は全て筆記で2時間しかないので、時間を測って書く練習をすることがおすすめです。

 

  • 外国語編(日本人の研究生の場合)

外国語の試験は和訳が中心です。従って、入試対策も英検準1級やTOEFLの読解問題等の和訳の練習を行いました。時間制限を設けて和訳をした後、全訳を見ながらお互いの訳を チェックしました。

元研究生
bottom of page